ベランダの雨漏りの原因は9つ!劣化要因や修繕の流れを解説

ベランダの雨漏りの原因は9つ!劣化要因や修繕の流れを解説

雨漏りは厄介な現象ですが、原因となる部分によって修繕方法を変えなければいけません。

例えば、コーキング材で修繕が済む部分と、もっと大掛かりな対処が必要な箇所があるのです。

さて、ここで取り上げるベランダは複雑な形状をしているため、仮に雨漏りをした場合には、その部分に合わせた対処が必要となります。…間違った部分に手を加えても雨漏りは止まらないことでしょう。

それでは、ベランダの雨漏りはどのような部分から入り、どのような流れで行うべきなのでしょうか。

ここでは、ベランダの雨漏りの症状から原因、劣化要因、そして修繕の流れまでを解説します。

この記事で伝えたいこと
  • ベランダの雨漏りの症状
  • ベランダの雨漏りの原因
  • 雨漏り修繕の流れ
目次

ベランダの雨漏りの主な症状

まずは、ベランダの雨漏りの症状について取り上げます。ベランダから入った雨水はどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。

天井の雨漏り

まず挙げられるのが天井の雨漏りです。これは、ベランダから入り込んだ雨水が、下の階の天井まで内部の部材を伝って行くためです。

今のベランダは家屋と一体になっている例が多く見られます。そのため、ベランダであっても破損があれば、そこが雨水の侵入口になり、内部に入り込むのです。

軒天の雨漏り

次に挙げられるのが軒天の雨漏りです。イメージとしては、入り込んだ雨水が家屋に伝わるのではなく、そのままバルコニーの下に行く恰好です。

この現象だけを見るならば、家屋の方には影響が無いように思えるかも知れません。しかし、雨水は家屋の中にも入り込んでいる可能性があります。いずれにせよ、危険なのです。

ベランダの雨漏りの原因

このように、ベランダの雨漏りにはいくつもの症状が現れます。それでは、雨漏りの原因となるのはどのような要因なのでしょうか。ここではベランダの雨漏りの原因について取り上げましょう。

防水層の劣化

ベランダの防水層は日射や雨がダイレクトに降り注ぐ部分です。また、人が歩くので、摩耗してしまいます。世帯によってはエアコンの室外機を置いたり、プランターを置いたりします。それだけ痛みが進んでしまうのです。

その結果、防水部分にひびが入るケースや剥がれる場合があります。その部分から雨水が入り込み、雨漏りに繋がるのです。

腰壁部分の劣化

腰壁部分が傷んで雨漏りに繋がるケースもあります。腰壁部分の置かれる部分は、外壁と同じで、日射や風雨に晒される環境です。塗装が傷んでしまい、シーリング部分に亀裂や剥がれが発生します。

その結果として雨水が入り込み、雨漏りに繋がります。

笠木の破損

笠木も雨漏りの発生原因となります。笠木も屋外に晒されて日射や風雨に晒されます。特に、今の住宅の笠木はアルミなどの金属製笠木が多いため、夏場は温度上昇が激しいです。

その結果、笠木の接合部分が劣化してしまい、切れるなどして、笠木の中に雨水が入り込んでしまうのです。

サッシ掃き出し窓のまわりの劣化

サッシ掃き出し窓のまわりはシーリング部分が多いです。このシーリング部分が痛んでしまうと雨漏りに繋がります。

また、掃き出し部分は人が一番多く乗る部分でもあり、防水部分もそれだけ痛む部分です。劣化が早く進むこともあり、雨漏りに繋がるのです。

排水口の詰まり

排水口が詰まると雨漏りに繋がることがあります。排水口はゴミが溜まりやすい部分で、ゴミで塞がれてしまって排水が上手く行かないと、排水口が痛んでしまいます。その結果、排水口から雨が壁に入り込んでしまい、雨漏りに繋がるのです。

床が傾いている

床が傾いてしまって排水に異常が起こり、雨漏りに繋がるケースがあります。これは設計ミスなどによるもの。ベランダは排水のために緩い勾配が付いていますが、それが規定に沿ってなかった場合にも起こり得ます。

シーリングの破損

ベランダまわりは複雑な形状をしていることもあり、多くのシーリング部分があります。シーリング部分は日射や風雨の影響を受けて劣化する箇所です。経年劣化をすると、割れてしまったり剥がれてしまったりします。

シーリング部分が劣化するならば、その部分から雨水が侵入する場合があり、雨漏りに繋がるのです。

施工不良

ケースは少ないのですが、施工不良が無い訳ではありません。施工技術に難がある業者はゼロではありませんし、手抜き工事を行う悪質な業者も存在します。

そして、そのような業者の現場は施工不良となる場合があります。その結果として雨漏りに繋がるのです。

なお、施工不良はすぐに分かるとは限りません。工事が完了してしまうと、後からでは分からなくなるケースもあります。しかも、プロの目でも分からない場合もあるのです。

その他(各部のひび割れなど)

ベランダまわりは劣化のしやすい部分です。部材の継ぎ目が多く、ひびが入るケースが多いのです。当然ながら、ひびが入ると雨水が入り込み、雨漏りに繋がります。

また、ベランダは金属部品を使っている部分も多いです。金属部品は腐食してしまうことも少なくありません。腐食してしまった場合など、雨漏りに繋がる場合もあり得ます。

ベランダの劣化要因

このように、ベランダまわりは様々な部分が雨漏りの原因となります。場合によっては1つの原因で発生するとは限らず、複数の原因が重なって発生することもあるのです。

では、ベランダの部材の劣化はどのような要因で発生するのでしょうか。ここでベランダの劣化要因を取り上げましょう。

紫外線

紫外線は樹脂部分を劣化させる大きな原因の1つです。

ベランダが晒される屋外環境は非常に過酷です。紫外線だけを考えても非常に厳しく、特に夏場の強烈な日射は大きな悪影響を及ぼします。

なお、日射は紫外線を含みますが、それと共に温度上昇をもたらします。気温が上がり過ぎると、シーリング部分をはじめとしたベランダの各部も傷んでしまい、雨漏りの原因にもなるのです。

風雨

風雨も雨漏りの原因です。台風や春一番などの強風によって、ベランダの各部に歪みが生じて亀裂などの原因となります。

例えば、サッシに大きな風圧が加わった場合、サッシまわりが歪んでしまうのです。歪んだ結果として、シーリング部分が切れることもあります。

また、雨水も原因です。

雨水はベランダ各部分を老朽化させてしまいます。特に、金属部分は腐食するので、被害を受ける部分と言えるでしょう。

地震などの外力

地震などの大きな外力を受けてしまうと、建物そのものが歪んでしまうケースがあります。

その場合には、弱い部分が破損してしまい、雨水の侵入にも繋がるのです。

これは、ベランダも例外ではありません。地震などの大きな外力が加わるとベランダ部分を痛めてしまい、破損する場合もあります。その部分から雨水が入り込み、雨漏りに繋がるのです。

雨漏りを放置するとどうなるか

このように、ベランダの雨漏りは様々な部分が原因になるので対処が厄介なのですが、放置しておく訳には行きません。仮に、放置するならば、多くの弊害を招いてしまいます。

では、ベランダの雨漏りを放置するならば、どのような弊害が生じてしまうのでしょうか。

部材の強度低下

最初に挙げられる弊害が部材の強度の低下です。

これは、雨水が中に入って起こる現象です。侵入した雨水はベランダまわりを構成する部材を腐らせてしまいます。また、部材と部材を接合している釘やボルトなどの部品を腐食させます。

部材にしても部品にしても、腐食してしまうとボロボロになってしまうため、強度を保つことは出来ません。しかも、室内からは見えないため、発見が遅くなるケースもあり得ます。

ちなみに、部材の強度が落ちると家屋の強度も落ちてしまいます。そうなると、地震や台風にも弱くなり、倒壊や崩壊のリスクも出て来るのです。

カビの発生

雨漏りを放置するとカビが発生してしまいます。

ベランダ部分から入り込んだ雨水は内部の部材を伝って天井裏にたどり着きます。そして、塗れた部分にはカビが生えてしまうのです。

ちなみに、カビの胞子はアレルギーなどの健康被害の原因にもなります。生活空間も悪い状態になるので、放置すべきではありません。

シロアリの発生

シロアリの発生もあり得ます。

シロアリは腐った木材を好んで食い荒らします。そのため、水に塗れて腐った部材は危険です。当然ながら、シロアリの食い荒らした部分は強度が落ちますので、強度的にも落ちてしまうことでしょう。

また、シロアリ被害は意外に見落としがちで、気が付いたら被害が進んでいることもあります。その場合には、建物としての強度も落ちてしまいます。地震や台風などの場合に倒壊や崩壊のリスクが高まるのです。

漏電

ベランダから入り込んだ雨水は漏電の原因にもなります。

ベランダから入り込んだ雨水は壁の中を伝わり、配線部分にも侵入し得るのです。

漏電が起こると火災が発生します。非常に危険な状態です。

雨漏り修繕の流れ

ここまで雨漏りの原因や影響について述べました。雨漏りは早めの対処が必要であることが理解できたことでしょう。

雨漏りの対処をするには、修繕がどのような流れで行われるかを知るべきです。ここでは、雨漏りの対処の流れを解説します。

1.応急処置

雨漏りの応急対策は基本的には次の2点です。1つ目は雨漏り被害を小さい内に抑えることです。具体的にはバケツやタオルなどで雨漏りを受け、部屋の内部に雨水が入らないようにします。

2つ目は電気関連の対策です。使わない部屋の電気はつけないこと、使わない場所のブレーカーは落としておくことが挙げられます。

2.原因の特定

次に行うのが原因の特定です。

原因の特定が難しい場合は、散水試験や赤外線カメラなどを使う場合もあります。ちなみに、ベランダの場合には原因となり得る部分が多いので、専門の業者に依頼して行うべきです。

また、ベランダの雨漏りは複数の条件が重なって発生するケースがあります。素人の判断では確認が難しいので、専門家に相談しましょう。

3.雨漏りの補修

原因の特定ができたなら、次は補修の作業に移ります。

防水部分を状況に合わせて張り替えたり、痛んだシーリング部分には新たにコーキング材を打ったりします。

この仕事も専門家の技術が必要です。DIYでも可能なように思えるかも知れませんが、技術と経験が必要な部分なので、プロに依頼をするべきです。

4.定期的にメンテナンスをする

雨漏りを補修した部分は時間が経つと、やはり劣化をしてしまいます。

そのため、定期的なメンテナンスは欠かせません。

メンテナンスにしても、雨漏りの起こりやすい部分などの知識はプロの方が各段に上です。雨漏りのプロの業者に依頼をするべきでしょう。

雨漏り修繕と火災保険

雨漏りの修繕に火災保険が適用される場合があります。

ただ、どんな雨漏りにも適用が可能という訳ではありません。

雨漏りが適用されるケースは自然災害によるものです。具体例としては次の物が挙げられます。

  • 風災:台風などの突風によってベランダに大きな外力が加わると、ベランダそのものが歪んでしまいます。その結果としてベランダに亀裂などが入り、雨漏りに繋がります。
  • 雪災:ベランダに雪が積もりすぎるとベランダが重みで歪み、亀裂などが入るのです。その亀裂が雨漏りに繋がります。

その一方で、火災保険が適用されないケースもあります。代表的な原因が経年劣化です。経年劣化は災害と異なります。アクシデントでは無い雨漏りなので、適用されないのです。

ただし、経年劣化と災害が重なって雨漏りが起こるケースも少なくありません。例えば、築年数が経った建物の場合です。この場合は環境条件も雨漏り発生の要因となるので、判断が難しくなります。状況によりますが、適用されない可能性も出て来ます。

とは言っても、補償が下りる可能性もあるので、台風や大雪の場合には保険会社に確認する方がベターでしょう。

まとめ

ベランダからの雨漏りについて取り上げました。

雨漏りと聞くと、屋根や外壁などが原因と思われがちですが、ベランダが危険であることに驚いた人もいることでしょう。また、ベランダの雨漏りの原因が複雑であることが意外だった人も多かったと思います。

家の強度の低下まで起こり得る雨漏りは非常に厄介です。早めに修繕しなければいけません。

しかし、ベランダのような複雑な部分の雨漏りは素人には修繕が難しいです。雨漏りを完全に防ぐためにも、雨漏り修理のプロに相談をしましょう。

雨漏りでお悩みの方へ、ミスタールーフが確かな技術と厳格な品質管理で安心の修理サービスを提供します。
自慢の自社専属職人は厳しい審査をクリアし、確かな技術と丁寧な工事で安心を提供できるでしょう。
屋根の防水やコーキングなどの現状を徹底的に診断し、お客様に合わせた解決策を提案します。
品質へのこだわりは厳しい3重チェック体勢(営業・職人・施工管理)をとることで、高いレベルの品質を長期間にわたり保ちます。
ミスタールーフは信頼の専門店として、お悩みを真摯に受け止め、何かお困りごとがあればどんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
屋根からの雨漏りに関するお悩み解決に向け、ミスタールーフが全力でサポートいたします。

目次