屋根のメンテナンス時期とその方法~瓦編~|豊中市の屋根修理・雨漏り修理専門店ミスタールーフ
目次
瓦のメンテナンスの時期は?どうやってメンテナンスするの?
みなさんこんにちは!
大阪府豊中市にある屋根工事・雨漏り修理専門店のミスタールーフです!
お客様がご来店もしくはお客様のお家にお伺いさせて頂いた際によく「屋根のメンテナンスっていつ、どんな風に行ったらええんやろか?」とご質問頂きます。
そこで今回からは、種類別に屋根のメンテナンス時期およびその方法についてご紹介していきたいと思います。
瓦ってなに?
瓦の基本について
ここでは、瓦の基本事項について説明していきたいと思います。
ここでは、あくまでメンテナンス時期・方法についてのご紹介ですので
詳しくは屋根博士が以前のブログで解説しているのでそこをチェックしてください。
瓦には、和瓦と洋瓦がございまして今回は和瓦についてご説明いたします。
和瓦
和瓦(日本瓦)は粘土を焼き上げる瓦で、表面に釉薬(ゆうやく、「うわぐすり」とも読む)を塗ってコーティングが施された釉薬瓦と釉薬を用いずに焼き上げた無釉薬瓦の二種類に分類れます。
釉薬とは、瓦の表面に色・色ムラ・ツヤなどの光沢や味わいを出すほか、液体の浸透を防ぐ・割れにくくする・汚れにくくするなど様ざまな効果のあるガラス質の素材です。
無釉薬瓦とは、その名の通り、釉薬を塗っていない瓦でいぶし瓦や素焼き瓦、練込瓦、窯変瓦などの種類があります。無釉薬瓦は、お城や社寺、和風な住宅の屋根に使用されることが多く、形は釉薬瓦同様J形瓦が多いです。特にいぶし瓦は、最終工程で煙でいぶすことにより、表面を炭素膜で覆われたものであり、釉薬を施した瓦よりも渋い光沢感が味わえますね。和風建築にぴったりの屋根材となっております。
和瓦は基本的にメンテナンスが不要といわれていますが、どうしても瓦のズレなどが生じてしまうので、雨漏りを発生させないためにもやはり定期的にメンテナンスをする必要はあります。耐用年数は50年以上とも言われておりますが、塩害には弱く、沿岸部や豪雪地帯での利用には適しておりません。
和瓦のメンテンナンスの時期は?
瓦以外の部分に注目!
先ほども言いましたが、瓦は基本的に50年以上もつと言われておりますが、残念ながらそれ以外の部分は、50年ももちません。それでは、該当部分について説明していきます。
ルーフィング
瓦が50年以上もち耐久性がバッチリでもその下に敷いているルーフィング(防水紙)は厚みのあるアスファルトルーフィングと呼ばれるものが20年程、ゴム製ルーフィングは15年程度と言われております。
瓦屋根でもどの屋根でも基本的に台風や大雨が降った場合などは屋根材を抜けて下のルーフィングまで雨水が浸入してしまいます。その際に20ないし15年以上ルーフィングを変えておらず、少し破けたりしていた場合、その部分から雨漏りしてしまいます。
漆喰
瓦と瓦の間を埋める役割を果たす漆喰は、およそ10年程で傷んできてしまいます。
漆喰が傷んでしまうと瓦のズレが生じてしまうようになってしまい、その部分から雨漏りをしてしまうといったケースもございまいます。
このようにみてみると瓦にメンテナンス時期はだいたい15年程で行うのがベストと推察されます。
和瓦のメンテナンス方法は?
実際にメンテナンスを行いましょう!
ここでは、和瓦のメンテナンスを実際どのようにして行うのかにつきご紹介していきたいと思います。
瓦のズレを直す
瓦のズレや割れが目立つ場合は、いちぶ補修としてその部分だけ差し換える方法がございます。
こちらはあくまで一部補修ですので一時しのぎ的な対処であるとお考え下さいませ。
漆喰の修繕
漆喰を塗り替えるだけでも、上記で説明したように瓦のズレを抑える効果があるため屋根の状態を良くします。さらに、漆喰施工中は屋根全体を見渡せるため割れなどがないかを確かめることができ、適宜処置していくことが可能になります。
棟の取り直し
棟もズレや倒壊する恐れは十分にあり、棟瓦や熨斗瓦を再度摘み直す積み直し作業があります。
摘み直しの場合は現在、旧来の銅線などを使った大回し工法から特殊な金物を使うガイドライン工法が推奨されています。棟の金物を垂木に固定させ、その金物に棟包みを固定することで強風や地震から棟のズレや倒壊を防ぎます。
こちらは防災の観点からも是非ともご検討いただきたいものとなります。
屋根の葺き替え
屋根の葺き替えは、一度すべての屋根を撤去し、その下の葺き土まで撤去し全て葺き替える工法です。
近年、防災瓦と呼ばれる、軽量な瓦が各社より発売されており、デザインも和瓦ほど重厚感はないとはいえども十分な重厚感を演出しているものから、現代に合わせたスタイリッシュなものまで様ざまな瓦が誕生しております。また、漆喰を使わない瓦でもありますので、漆喰修繕など気にすることもなく、葺き替えは長期的にみるとコストパフォーマンスに優れております。
そして何よりも、軽量化されているという点が非常に大きく、例えばケイミュー社さんのルーガという商品ですと、陶器の瓦と比べて、2分の1の軽さとなります。
また葺き土を使用しない乾式工法という工法を採用しておりまして、より軽くなります。
このように屋根を葺き替えることは屋根の寿命を延ばすことはもちろんのこと、軽量化という観点からみるとお家に対する荷重がなくなるためお家の寿命を延ばすことにも繋がります。
まとめ
以上にみてきましたように和瓦本体は50年以上もつとはいえども、付帯部分は平均して15年程もつということがわかりました。なので、15年程でメンテナンスを行うように心がけるようにし、定期点検は5年、10年、15年など5年に一度くらいのペースで行うのがいいのではないでしょうか。
和瓦は遮音性・断熱性・通気性に優れており、四季がある日本の風土にピッタリの屋根材です。
定期的に点検・メンテナンスを行うことで非常に長くもつ屋根材となりますので、ご自宅が瓦の方でまだ点検やメンテナンスをしたことがないという方は一度されることをお勧めいたします。
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